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大学院には2年間の博士前期課程と、さらに3年間の博士後期課程があります。所定の単位を修得するとともに研究成果が得られて学位審査に合格すれば、博士前期課程では修士号、博士後期課程では博士号(いずれも専攻により、理学または工学)の学位を取得できます。
また、教職一種免許状を有している方が博士前期課程で同じ専門の所定の単位を修得した場合、教職専修免許状(専攻により、中学・高校理科または高校工業)を取得することができます。
大学院で好きな研究をとことん極められることの価値はプライスレス……とは言うものの、やはりお金の問題は無視出来ません。どのぐらいの費用がかかるのでしょうか?そして就職後の収入は?
明星大学大学院 理工学研究科に進学するのに必要な費用を見てみると・・・
前 期 | 後 期 | 年 間 | |
---|---|---|---|
入学金 | 入学時のみ | 25万円 | |
授業料 | 32万5千円 | 32万5千円 | 65万円 |
施設拡充費 | 5万円 | 5万円 | 10万円 |
設備費・実験実習費・ 図書費 |
5万円 | 5万円 | 10万円 |
明星大学の内部進学者(卒業生)は入学金が免除となり、年間85万円が必要となります。ある程度の費用はかかってしまいますが、学部での授業料よりはかなり低く抑えられています。そしてこの金額、実は明星大学から国立大学の大学院へと進学した場合にかかる学費(入学金約28万円、授業料年間約54万円)とあまり差がありません。
明星大学では学生や保護者の方々の負担を少しでも軽減出来るよう、いくつかの奨学金制度を設けています。
上記以外にも「修学支援緊急奨学金」「明星ファミリー奨学金」「明星学苑学資ローン利子補給奨学金」等があります。これらの奨学金を利用する事で、大学院進学時の経済的負担を軽減することが可能です。奨学金の詳細に関しては、奨学金窓口(学生サポートセンター)までお問い合わせください(日野校 22号館2階、Tel:042-591-5039)。日本学生支援機構(旧 日本育英会)をはじめとした貸与型の各種奨学金もご活用いただけます。 また、多くの大学院生はTA(ティーチングアシスタント)として大学での学生実験や講義の補助を担当しており、年間で10~20万円程度の給付を受けています。
「就職情報を見たら、学部卒と修士卒で初任給が2-3万円ぐらいしか変わらない。これだったら大学院に行かずに就職した方が得なんじゃ?」と感じる方も多いのではないでしょうか。確かに卒業後に同じ職に就いた場合には、大卒で就職した場合と大学院卒で就職した場合の生涯賃金はほとんど同じになってしまい、学費の分だけ損かも知れない、とも言われています。では、大学院進学は損でしかないのでしょうか?実は多くの企業では、営業や製造といった一般職とは別に比較的高給である研究職・開発職の募集が行われており、これらへの応募条件として修士以上の学歴が必要となってくることが多いのです。
大学院を卒業することで、大卒の場合には進めなかった新しい道へのチャレンジが可能となるわけです。この結果、現在の大卒の生涯賃金(平均値)がおよそ2億5千万円程度であるのに対し、大学院卒の場合の生涯賃金(平均値)は3億円強となっており、大学院卒がかなり有利※となることが知られています。
※『大学院教育と人的資本の生産性』森川正之(独立行政法人 経済産業研究所)