電気・情報通信コース
電気・情報通信技術で社会を支える
2027年度,「電気工学コース」は「電気・情報通信コース」へ
「電気」の関わる分野はどんどん広がり続け、情報通信技術、IoT、制御・計測などの幅広い領域で電気に関する技術の重要性が増し続けています。この変化に対応し、これからの社会で求められる技術者・研究者を育成すべく、カリキュラムを改訂するとともに、高校生や保護者の皆様に対して学修内容や進路の方向性をより明確に伝えたいとの考えから、コース名称を変更いたします。
「電気・情報通信コース」では、電気の基礎はもちろん、情報通信、データ処理、計測、電子制御といった社会を支える各種の技術など、電気に関する幅広い学びを実現。この新たなカリキュラムにより、学生がさまざまな企業から求められる電気・情報通信関連の人材へと成長できるよう、強力にサポートします。
コースの概要
例えばスマートフォンひとつとっても,そこには電気や電子の技術があふれています。住宅の分野も環境・エネルギー効率の良いスマートハウスが注目されるなど,電気と私たちの結びつきはより深まっています。電気・情報通信コースでは,ハード・ソフトの両面で基礎からしっかり学習。自発的に考え,判断し,行動できる力を身につけます。
このコースならではの特徴は?
新しいモノを作り出す技術を学ぶのが工学分野です。モノづくりの原点は「科学する心」。電子・情報通信コースでは,実習での実体験と講義での理論の理解を組み合わせ,総合的に電気電子情報技術を習得します。
本コースでは,さまざまな講義や実習を通してモノづくりの力を育てます。例えばArduinoのボードの製作やPICボードの製作とプログラミングなどを行い,自分の作ったものを使って何かをコントロールする,という電子制御の基本を学ぶなど,座学だけではわかりにくいさまざまな事柄を「手を動かして体験しながら身につける」ことができます。実習では,単に言われたままに組み立てるだけではなく,その理論と仕組みも学ぶことで,将来電気通信関連の進路に進んでも十分対応できる力が養われます。
大学にはさまざまな実験設備が備えられており,電子制御などの弱電系から,有資格者の指導のもと100Vを遥かに超える電力実験などを行うことも可能です。学生実験のための高電圧実験系の充実度は日本有数。オープンキャンパスなどでも紹介しておりますので,是非見学してください。

カリキュラムの流れ
電気工学コースのカリキュラムは,以下の4種類の科目で構成されています。
- 学科共通科目
- コース科目(必修)
- コース科目(選択)
- 卒業研究
学科共通科目は理工学部の全コースの学生が共通で学ぶ科目で,その多くは一年生に配置されています。これらの共通科目では,理系のさまざまな分野で必要になる基礎的な数学,これからの技術職では避けて通れないデータサイエンスや持続型社会の考え方など,「どんな分野に進むにしても,知っておいて損はない知識」を学びます。また,さまざまな分野の概論科目(その分野ではどんなことが行われており,社会のどういったところに繋がるのか,など概要を学べる科目)が用意されており,自分の興味や将来の進路を広げる事に役立ちます。
コース科目(必修)は,「電気・情報通信コースの全員が学ぶ科目」です。ここでは電子回路などを理解するためのの基礎となる電磁気学や直流・交流回路の基礎をしっかりと学ぶとともに,実際の回路や模擬実験装置を用いてその挙動を体験し,理解を深めます。実験結果の解析やレポートの作成を通し,問題発見・解決力も成長します。
コース科目(選択)は自分の興味や進路に合わせて履修できる科目群で,幅広い分野のバラエティー豊かな科目が用意されています。これら選択科目は,進路・目的に応じていくつかの「専門プログラム」としてまとめられており,進路に合わせてどの講義をとっていけばよいのかがわかりやすくなっています(※選択した専門プログラムに入っていない科目や他コースの科目も自由に追加で履修できます).
電気・情報通信コースの科目は発電・送電といった社会を支えるインフラに関する講義や,専門プログラムによる自動制御,現代社会には欠かせない情報通信分野や電波に関する講義など,電気に関連する非常に幅広い講義が取り揃えられており,さまざまな進路に合わせた学びが可能です。
卒業研究は,大学での学びの総決算となる必修科目です。さまざまな専門分野で研究を行っている研究室から一つを選び,3年生後期から所属して研究に必要な知識を学んだり,さまざまな実験を行っていくことになります。通常の学生実験では「どんな結果が出るか知られている実験」を行って知識や技術を身につけますが,卒業研究は世界のだれも知らないこと,やっていないことに取り組み,新たな発見をしていくというまさに「研究」に取り組む科目です。自ら研究を計画・実施し,結果を解析,得られた知識を他の人々にわかりやすく伝えるという一連の研究を通して,計画力,実験技術,思考力,プレゼンテーション能力などが大きく成長する科目でもあります。

電気・情報通信コースの「専門プログラム」
大学の講義にはさまざまなものが用意されていますが,自分の目指す進路にはどの講義が必要なのかわかりにくい場合もあります。そこで理工学部では「○○という目的・進路に役立つ講義はこれ!」と,進路や身につけられる知識から講義を選びやすくした「専門プログラム」というものにまとめなおしました。教員による「○○という分野を目指す学生におすすめの講義」という言い方もできるかもしれません。
電気・情報通信コースには以下の4つの専門プログラムがあり,卒業までに2つの専門プログラム(※)を履修することが推奨されます。
※そのうちのひとつとして他コースの専門プログラムを選択したり,専門プログラムに含まれない講義を個別に履修することも可能です。
エネルギー・デバイス
社会を支える次世代の電力システムとデバイス
キーワード:再生可能エネルギー、電気機器、電力システム、パワーエレクトロニクス、知的材料
学べる内容:発電・変電・送電・配電・蓄電・消費といった電力システムやこれを支える様々な電気デバイスについて学び、次世代の電気エネルギーに関する様々な技術を総合的に学修することができます。
関連する進路:電力業界、電設業界、建設業界、鉄道業界、エネルギー業界、各種メーカーなど
講義科目:制御工学、電力工学、電力電子工学、半導体工学、電気機器学、電力システム、電気材料工学、高電圧工学(いずれも現時点での予定となります)
計測・制御
計測と制御の技術にAI・知能情報技術を融合し、高度なシステムを実現する
キーワード:センサ、AI、フィードバック制御、宇宙機制御、信号処理
学べる内容:現代の産業のあらゆる分野で必要とされる計測・制御の基礎を学び、 信号処理やAI・知能情報技術の活用も含め、ロボット制御や人工衛星の姿勢制御など, さまざまなシステムを安全かつ正確に動かすための技術を学びます。
関連する進路:AI・IT企業、通信・データ関連企業、宇宙開発関連メーカーなど
講義科目:制御工学、宇宙機制御工学、電気電子計測、電子回路学、知能情報工学、信号処理入門 (いずれも現時点での予定となります)
情報・通信
現代社会必須の情報通信技術
キーワード:プログラミング、FPGA、無線通信、デジタル変復調、アンテナ
学べる内容:今後ますます発展が期待される情報社会を支え、先端的な情報社会を構築するために、プログラミングや情報通信技術(基礎から応用まで)を体系的に学修することができます。
関連する進路:無線通信インフラ(携帯電話システム、航空管制)、通信業、情報サービス業、ネットワークエンジニア、システムエンジニア(SE)など。
講義科目:電子回路学、電磁波論、電波利用システム工学通論、通信網論、情報通信論、知能情報工学(いずれも現時点での予定となります)
宇宙利用・知能科学
宇宙からAIまで、広がる学びの可能性
キーワード:宇宙工学、人工衛星、AI、知能科学
学べる内容:人工衛星による宇宙利用の基礎や、AI・知能科学の原理と応用を学ぶことができます。
関連する進路:衛星メーカー、AI・IT企業、通信・データ関連企業など
講義科目:知宇宙工学入門、制御工学、宇宙機制御工学、知能情報工学、知能情報工学応用、信号処理入門(いずれも現時点での予定となります)

取得可能な資格・目指せる資格
- 中学校教諭一種免許状(数学・理科)※どちらかを選んで習得できます。
- 高等学校教諭一種免許状(数学・理科)※どちらかを選んで習得できます。
進路について
電気・情報通信コースで学べる技術・知識は,社会インフラを支える電力系や,あらゆる製造業で用いられる電子制御,製品開発には欠かせない電子回路の知識など実用性の高いものが多く,高い就職率を維持しています。進路は電気設備や発電・送電関係など社会インフラなどに関連した建設設備業や情報通信業の比率が高くなっており,学んだ知識・技術をそのまま進路に活かす学生が多いことも特徴です。

※2023年度卒業生の進路データ
2021~2023年度卒業生のおもな就職内定先は以下の通りです。
- 日産自動車株式会社
- 株式会社エヌ・ティ・ティエムイー
- 日本建設工業株式会社
- 株式会社巴商会
- 株式会社システナ
- 株式会社ソフトウェア・サービス
- 株式会社日立社会情報サービス
- Sky株式会社
- 京浜急行電鉄株式会社
- 株式会社きんでん
- 綜合警備保障株式会社
- 株式会社アルファ・ウェーブ
- テクノブレイブ株式会社
- JUKI株式会社
- 日本アビオニクス株式会社
- 加賀電子株式会社
- J-POWERジェネレーションサービス株式会社
- 株式会社大塚商会
- 株式会社関電工
- 日本電設工業株式会社
- エクシオグループ株式会社
- 住友電設株式会社
- 三菱ビルソリューションズ株式会社
- 日本無線株式会社
- 防衛省航空自衛隊
- 東京都教育委員会(教員)
- 川崎市人事委員会(教員)
- 城西大学付属川越高等学校(教員)大学院進学(明星大学大学院,早稲田大学大学院)
コース科目担当教員(リンク)