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コース紹介

電気工学コース

電力・電子制御で社会を支える

コースの概要

例えばスマートフォンひとつとっても,そこには電気や電子の技術があふれています。住宅の分野も環境・エネルギー効率の良いスマートハウスが注目されるなど,電気と私たちの結びつきはより深まっています。電気工学コースでは,ハード・ソフトの両面で基礎からしっかり学習。自発的に考え,判断し,行動できる力を身につけます。

このコースならではの特徴は?

新しいモノを作り出す技術を学ぶのが工学分野です。モノづくりの原点は「科学する心」。電子工学コースでは,実習での実体験と講義での理論の理解を組み合わせ,総合的に電気電子情報技術を習得します。

本コースでは,さまざまな講義や実習を通してモノづくりの力を育てます。例えばArduinoのボードの製作やPICボードの製作とプログラミングなどを行い,自分の作ったものを使って何かをコントロールする,という電子制御の基本を学ぶなど,座学だけではわかりにくいさまざまな事柄を「手を動かして体験しながら身につける」ことができます。実習では,単に言われたままに組み立てるだけではなく,その理論と仕組みも学ぶことで,将来電気通信関連の進路に進んでも十分対応できる力が養われます。

大学にはさまざまな実験設備が備えられており,電子制御などの弱電系から,有資格者の指導のもと100Vを遥かに超える電力実験などを行うことも可能です。学生実験のための高電圧実験系の充実度は日本有数。オープンキャンパスなどでも紹介しておりますので,是非見学してください。

カリキュラムの流れ

電気工学コースのカリキュラムは,以下の4種類の科目で構成されています。

  • 学科共通科目
  • コース科目(必修)
  • コース科目(選択)
  • 卒業研究

学科共通科目は理工学部の全コースの学生が共通で学ぶ科目で,その多くは一年生に配置されています。これらの共通科目では,理系のさまざまな分野で必要になる基礎的な数学,これからの技術職では避けて通れないデータサイエンスや持続型社会の考え方など,「どんな分野に進むにしても,知っておいて損はない知識」を学びます。また,さまざまな分野の概論科目(その分野ではどんなことが行われており,社会のどういったところに繋がるのか,など概要を学べる科目)が用意されており,自分の興味や将来の進路を広げる事に役立ちます。

コース科目(必修)は,「電気工学コースの全員が学ぶ科目」です。ここでは電子回路などを理解するためのの基礎となる電磁気学や直流・交流回路の基礎をしっかりと学ぶとともに,実際の回路や模擬実験装置を用いてその挙動を体験し,理解を深めます。実験結果の解析やレポートの作成を通し,問題発見・解決力も成長します。

コース科目(選択)は自分の興味や進路に合わせて履修できる科目群で,幅広い分野のバラエティー豊かな科目が用意されています。これら選択科目は,進路・目的に応じていくつかの「専門プログラム」としてまとめられており,進路に合わせてどの講義をとっていけばよいのかがわかりやすくなっています(※選択した専門プログラムに入っていない科目や他コースの科目も自由に追加で履修できます).

電気工学コースの科目は発電・送電といった社会を支えるインフラに関する講義や,専門プログラムによる自動制御,現代社会には欠かせない情報通信分野や電波に関する講義など,電機に関連する非常に幅広い講義が取り揃えられており,さまざまな進路に合わせた学びが可能です。

卒業研究は,大学での学びの総決算となる必修科目です。さまざまな専門分野で研究を行っている研究室から一つを選び,3年生後期から所属して研究に必要な知識を学んだり,さまざまな実験を行っていくことになります。通常の学生実験では「どんな結果が出るか知られている実験」を行って知識や技術を身につけますが,卒業研究は世界のだれも知らないこと,やっていないことに取り組み,新たな発見をしていくというまさに「研究」に取り組む科目です。自ら研究を計画・実施し,結果を解析,得られた知識を他の人々にわかりやすく伝えるという一連の研究を通して,計画力,実験技術,思考力,プレゼンテーション能力などが大きく成長する科目でもあります。

※青字は電気工学コースの学生の必修科目で,卒業までに必ず履修する必要があります。
※カリキュラムは現時点での予定であり,一部が変更となる可能性があります。

講義ピックアップ!

電気工学コースの「専門プログラム」

大学の講義にはさまざまなものが用意されていますが,自分の目指す進路にはどの講義が必要なのかわかりにくい場合もあります。そこで理工学部では「○○という目的・進路に役立つ講義はこれ!」と,進路や身につけられる知識から講義を選びやすくした「専門プログラム」というものにまとめなおしました。教員による「○○という分野を目指す学生におすすめの講義」という言い方もできるかもしれません。

電気工学コースには以下の3つの専門プログラムがあり,卒業までに2つの専門プログラム(※)を履修することが推奨されます。

※そのうちのひとつとして他コースの専門プログラムを選択したり,専門プログラムに含まれない講義を個別に履修することも可能です。

エネルギー

電力を作り,届ける

学べる内容:再生可能エネルギーを含めたさまざまな発電,そして発電した電力をどのように送り制御するのかといった送電に至るまで、現代社会のライフラインである電力についての知識を学ぶことができます。

関連する進路:電力,技術コンサル,電設業,鉄道,保安業務,エネルギーサービス,建設業,各種製造業 等

講義科目:エネルギー工学,電力工学,制御工学(他コース科目),電力電子工学,発電工学,電気機器学

制御工学

さまざまな機構を安全かつ適切に制御する

学べる内容:現代の産業のあらゆる分野で必要とされるロボットを動作させたり,ロケットの姿勢制御を行うなど,さまざまな機構を安全かつ適切に動作させるために必要となるのが制御工学です。現代社会を裏で支える『制御』を学び,身につけることができます。

関連する進路:システムエンジニア,製造業,自動車メーカー,機械メーカー,保安業務 等

講義科目:制御工学(他コース科目),電子回路学,デジタル制御,コンピュータ構成論,電気電子計測,知能ロボティクス(他コース科目)

情報通信

情報ネットワークを支え,利用する

学べる内容:今後の社会を支え、かつ大きな成長が継続して期待される通信ネットワーク。それを支える情報通信分野の技術やさまざまなサービスへの応用を学ぶことができます。

関連する進路:通信業,放送業,情報サービス業,インターネット付随サービス業,映像・音声・文字情報政策作業に関連するネットワークエンジニア,システムエンジニア 等

講義科目:デジタル制御,知能情報工学(他コース科目),情報経営論,情報通信論,通信網論,データ処理論

 

取得可能な資格・目指せる資格

  • 中学校教諭一種免許状(数学)
  • 高等学校教諭一種免許状(数学)

進路について

電気工学コースで学べる技術・知識は,社会インフラを支える電力系や,あらゆる製造業で用いられる電子制御,製品開発には欠かせない電子回路の知識など実用性の高いものが多く,高い就職率を維持しています。進路は電気設備や発電・送電関係など社会インフラなどに関連した建設設備業や情報通信業の比率が高くなっており,学んだ知識・技術をそのまま進路に活かす学生が多いことも特徴です。

*1 電気・通信システムにかかわる企業。 *2 主に研究開発・情報技術者。

※2020~2021年度卒業生の進路データ

2020~2022年度卒業生のおもな就職内定先は以下の通りです。

  • 日本電設工業株式会社
  • 西山電機株式会社
  • 株式会社関電工
  • 株式会社メイテックフィルダーズ
  • JCOM株式会社
  • アイエックス・ナレッジ株式会社
  • 株式会社ワールドインテック
  • 三菱電機プラントエンジニアリング株式会社
  • 株式会社弘電社
  • 新日本設計株式会社
  • 光電気工事株式会社
  • 日本情報産業株式会社
  • 株式会社きんでん  他

コース科目担当教員(リンク)

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