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学びの仕組み

16の専門プログラム


理工学部の「専門プログラム」という仕組み

明星大学 理工学部では,各コースの選択科目を目的・進路別に16の「専門プログラム」としてまとめあげ,「この目的・進路を目指すなら,これらの講義をとると良い」ということがわかりやすい仕組みを構築。学生は卒業までに各コースの専門プログラムから2つを履修することが推奨され,2つの分野を体系立てて学ぶことができます。例えば化学・生命科学コースの「生態マネージメント」では,微生物などの生命の仕組みや生態系の知識に加え,地球環境・水系・土壌などの生態系を支える環境そのものを理解する知識を学ぶことで,生態系の維持や回復にはどんなことが必要なのか,現状を知るにはどういったことを調べればよいのか,といったことを学ぶことができます。さらにこの知識を活かせば,環境保全を専門とする技術系の公務員や,土地開発における環境アセスメントを専門とするコンサルタントなど現代社会に欠かせない職業を目指すことも可能です。

さらに,2つ履修する専門プログラムのうち一つに他コースの専門プログラムを選択することもできます。これにより幅広い知識を身につけて進路の選択肢を増やしたり,複数の分野の知識が必要とされる境界領域を目指すといった道が拓けます。例えば機械工学コースの学生が「ロボット・AI」専門プログラムに加えて電気工学コースの「制御工学」を学べば,実際に動く機械部分に加えそれを精密にコントロールする電子制御の十分な知識を習得できます。この二つの知識は日本の製造業の得意分野であるメカトロニクスに不可欠なもので,これらを合わせて習得することで産業界での活躍が期待できる人材へと成長できます。ほかにも,物理学コースの「地球環境」と化学・生命科学コースの「生態マネージメント」を組み合わせて世界全体での環境問題の専門家を目指したり,機械工学コースの「航空宇宙」と化学・生命科学コースの「機能性材料」や物理学コースの「マテリアルサイエンス」を組み合わせることで,航空宇宙分野で活用される新素材の開発者を目指すなど,異分野を融合させることで新たな領域を目指す力となります。

また各専門プログラムに含まれる講義は,個別に追加履修することも可能です。「○○という専門プログラム全体を履修したいわけじゃないけど,××という講義には興味があるから聞いたみたい」とか「自分の目指す進路には△△という講義が役立ちそうだから,その講義だけ追加で履修しよう」といったことも自由自在。自分の興味や進路に合わせ,より自由に,より幅広く学びを組み立てられます。

各専門プログラムの詳細


物理学コースの専門プログラム

理論物理

現象のモデル化や思考力を養う

学べる内容:観測結果からさまざまな現象をモデル化する,という考え方を通して,多様な問題を理解・解決するための柔軟な論理的思考力を身につけることができます。

関連する進路:アナリスト,IT系,理科教員 等

講義科目:流体と弾性体,応用解析2,離散代数,量子力学3,相対性理論,素粒子物理学

半導体・物性物理

半導体材料の仕組みを学ぶ

学べる内容:現代社会を支える半導体を中心とした電子材料。その仕組みと原理を学び,デジタル社会の根幹を担います。

関連する進路:半導体産業,電機,理科教員 等

講義科目:放射線物理学,基礎物質科学,光学,物性物理学1,原子物理学,半導体工学

宇宙科学

天体や宇宙論,その観測に関する知識を学ぶ

学べる内容:物理学・数学のあらゆる分野の知識を統合的に活用して,多くのデータを分析し解釈する能力が身につけられます。

関連する進路:IT関連,精密機器,電機,理科教員,金融機関,コンサルタント 等

講義科目:流体と弾性体,天文学1,光学,地球惑星ダイナミクス概論,天文学2,宇宙工学入門

地球環境

気象や環境問題など惑星全体の問題に挑む

学べる内容:気象分野や地球環境問題に興味を持つ学生向けの専門プログラム。今後ますます重要性を増すSDGs関連や,環境を維持・改善しながらの発展といった難題に取り組むための知識を身につけられる。

関連する進路:環境調査,地理情報関連,SE,エネルギー,プラント関連,コンサルタント,公務員,理科教員 等

講義科目:大気科学,気象・熱環境学,地球環境学,地球惑星ダイナミクス概論,気候変動制御,環境流体解析

マテリアルサイエンス

新素材開発を目指す知識

学べる内容:技術の歴史を変える可能性を秘めた新規材料の創出やその応用をめざします。物理・化学の知識を融合して未知の物質にアプローチします。

関連する進路:ICT,素材系製造業,電機系製造業,理科教員 等

講義科目:基礎物質科学,マテリアルサイエンス入門,生物物理学,生体分子科学,環境材料学,物性物理学1,物性化学

 

化学・生命科学コースの専門プログラム

機能性材料

役立つ素材の開発・製造に必要な知識を学ぶ

学べる内容:無機材料や有機材料といった現代社会を支えるさまざまな「素材」についての知識を学べます。ある特性を実現するにはどんな物質が良いのか,どんな構造が重要か,など素材を分子・原子レベルで理解できすようになり,幅広い分野・業種での研究・開発につなげることができます。

関連する進路:素材,化学,ゴム,セラミック,化粧品,食品,自動車,製品分析・品質管理部門 等

講義科目:無機化学1,物理化学,機器分析学,物性化学,環境化学,環境材料学

合成化学

医薬品などの新物質の開発を目指そう!

学べる内容:医薬品,ポリマー材料,触媒など,我々の日常生活に欠かせない有機材料を理解し,合成・分析するために必要な知識・技術を学ぶことができます。

関連する進路:有機系素材の開発・製品分析,品質管理,生産技術,理科教員 等

講義科目:有機化学1,有機化学2,機器分析学,生体触媒化学,生体分子化学,構造生物学

環境と資源

持続可能な社会のために

学べる内容:地球規模に広がる環境問題を化学の眼で捉えます。元素や物質の分析方法を学ぶと共に,環境調和型材料の開発や,水環境に関する知識,廃棄物を低環境負荷で資源化および処理するための方法などを学ぶことができます。これからの社会でますます必要となる,ニーズの高い人材を目指せます。

関連する進路:試験分析業,分析装置メーカー,化学工業,バイオマス素材・生分解プラスチック開発,環境プラント,資源循環関連,公務員,理科教員 等

講義科目:廃棄物学,資源リサイクル学,機器分析学,環境計測化学,環境化学,環境材料学,有機化学1,水・土壌環境学

分子生命科学

生命の謎を分子レベルと解き明かす

学べる内容:生命科学・バイオテクノロジーに関する知識と実験技術を身につけ,生物の体内で起きていることを分子レベルで理解することができます。

関連する進路:バイオ系技術者,農・林・水産業系技術者,食品系,酒造系,品質管理技士,環境検査技師,医薬関連,理科教員 等

講義科目:生化学2,生命工学,微生物学,構造生物学,分子生物学2,有機構造解析学

生態マネージメント

自然環境の保全と回復を目指して

学べる内容:自然界の生態系の評価・保全・利用,環境修復手法と生活環境の衛生に係わるマネージメント(管理)に必要な知識を学ぶことができます。

関連する進路:環境調査・分析,環境インフラ関係,食品衛生業界,土木・建設関連,環境・建設コンサルタント,公務員,理科教員 等

講義科目:環境微生物学,環境バイオ・エコテクノロジー,基礎生態学,群集生態学,地球環境学(物理コース科目),水・土壌環境学

 

機械工学コースの専門プログラム

乗り物メカニクス

陸と海の乗り物を学ぶ

学べる内容:自動車・鉄道・船舶の構造や動作に関する知識を学ぶことができます。これらの設計・製造や,電気自動車等の先進的な乗り物分野を目指す学生向け。

関連する進路:自動車関連メーカー,鉄道関係,一般機械メーカー,各種機械の製造・設計 等

講義科目:熱力学1・2,材料力学1・2,流体力学1・2,機械力学1・2,設計工学2,乗り物工学,機械情報処理

航空宇宙

航空宇宙分野でのものづくり

学べる内容:航空宇宙分野やそこで用いられる機械・素材に関する知識を身につけられます。航空宇宙分野に関連したものづくりを志望する学生向け。

関連する進路:航空機部材メーカー,宇宙構造部材メーカー,一般機械系メーカー,設計・製造 等

講義科目:熱力学1・2,材料力学1・2,流体力学1・2,機械力学1・2,天文学1,宇宙工学入門,地球惑星ダイナミクス概論,知能ロボティクス

ロボット・AI

ロボットや自動制御を学ぶ

学べる内容:ロボットなどの制御,プログラミング関連の知識を学ぶことができます。自動制御された各種ロボットやリモートセンシング等の分野を志望する学生向けです。

関連する進路:ロボティクス,機械制御,SE関連,一般機械メーカー,設計・製造 等

講義科目:設計工学2,制御工学,知能情報工学,知能ロボティクス,機械情報処理,知能情報工学応用

 

電気工学コースの専門プログラム

エネルギー

社会を支える発電・送電システム

学べる内容:発電や再生可能エネルギー,そして発電した電力をどのように送り制御するのかといったところまで,現代社会のライフラインである電力についての知識を学べます。

関連する進路:電力,技術コンサル,電設業,保安業務,エネルギーサービス,建設業,各種メーカー 等

講義科目:エネルギー工学,電力工学,制御工学,電力電子工学,発電工学,電気機器学

制御工学

ロボットや機械等の電子制御

学べる内容:現代の産業のあらゆる分野で必要とされるロボットの制御やロケットの姿勢制御など,さまざまな機構を安全かつ適切に動作させるために必要となる技術を学ぶことができます。

関連する進路:SE,製造業,自動車メーカー,各種機械メーカー,保安業務 等

講義科目:制御工学,電子回路学,デジタル制御,コンピューター構成論,電気電子計測,知能ロボティクス

情報通信

現代社会必須の情報通信技術

学べる内容:今後の社会を支え,大きな成長が引き続き期待されるネットワークサービスを始めとした情報通信分野の技術を学ぶことができます。

関連する進路:通信業,放送業,情報サービス業,ネットワークエンジニア,SE 等

講義科目:デジタル制御,知能情報工学,情報経営論,情報通信論,通信網論,データ処理論

 

学びの仕組み