教職課程
教員を目指す皆さんへ
学んだことを,次の世代へと繋いでゆく
次世代を育てる教育は,社会を支える最も重要な柱です。
そんな教育の現場で活躍できる教員を,理工学部から目指してみませんか?
取得できる教員免許
明星大学 理工学部では,教職関連の科目を追加で履修することで教員免許を取得することができます。取得できる免許はコースにより異なり,物理学コースおよび化学・生命科学コースでは中学校・高等学校の理科の教員免許が,機械工学コースおよび電気工学コースでは中学校・高等学校の数学の教員免許を取得することができます。
※フレキシブル入学制度で入学した場合は,2年進級時にどのコースを選択するかによって取得可能な免許が決まります。
理工学部の教職課程の特徴
明星大学には教育学部の理科コースや数学コースもあります。それらと理工学部の教職課程の違いはどこにあるのでしょうか。最も大きな違いは,教育学部の教員は「教育の専門家」(生徒に対する教育方法の専門家)であるのに対し,理工学部の教員は「理科や数学,それらを用いた分野の専門家」であるということです。
例えば物理学コースや化学・生命科学コースの講義を担当している教員は物理や化学,生物の専門家ですから,それらの教科に出てくる内容については原理・理論から応用,実社会での活用のされ方まで非常に深く理解しており,その深い知識を学生に伝えられるような講義を行っています。また学生実験や卒業研究を通して数多くの実験を体験しますので,実験技術もしっかりと身につけることができます。この十分な専門教育を活かすことで,生徒にわかりやすく,最新の知識を含めた教育を行える教員になることができます。
一方の教育学部の理科コースや数学コースでは,学生をどう教育していくとよいのか,クラス運営はどのような点に注意するとよいのか,など,教育そのものの方法については理工学部の教職課程よりも深く学ぶことができますが,一方で教科の専門分野の知識や経験ではやはり理工学部には及びません。
つまり,同じ教職課程と言っても,理工学部と教育学部では
- 教える教科について深い知識と経験が得られる理工学部
- 教育方法そのものについて十分な知識と経験が得られる教育学部
というように,学べることの方向性が少し違ってくることになります。
教員になるにはどちらが良いか,というのは一長一短があり決めることはできません。ただ,「自然科学分野を専門で学んだ教員が教えたほうが,中学生の理科の学力が高い傾向がある」(RIETI Discussion Paper Series 17-J-052)といった研究もあり,理工学部の教員としては「できれば,理工系でしっかりと学んだ人物が理工系の科目を教える教員として活躍してほしい」と思っています。
経験豊富な教職センターによる充実したサポート
教育学部を中心に明星大学は毎年数多くの教員を輩出していますが,それを支えているのが教職センターです。教職センターは教育学部に限らず明星大学全学部の教職課程のサポートを行っており,理工学部の学生に対しても十分な支援を行っています。例えば近年の教員採用試験の動向,論作文や面接の対策講座,各自治体での合格者による体験談など,教職課程のさまざまな段階で皆さんをサポートしてくれます。
理工学部で教員免許の取得を目指す皆さんへ
明星大学 理工学部では教員免許を取得することが可能ですが,決して「楽に取れる」資格だとは思わないでください。教員免許を取得するためには通常の理工学部の講義に加えて教育法などの教職関連の科目をいくつも履修する必要がありますし,各種のレポートや教育実習とその準備などで時間をかなり取られます。決して「教職課程に申し込んで,なんとなく講義を聞いていれば取れる」というような楽な資格ではありません。
……と厳しいことも書きましたが,本気で教員を目指す覚悟・意欲のある学生を理工学部は歓迎します。講義数は増えるものの,履修には無理のないカリキュラムを組んでおり,これまでにも数多くの学生が教員免許を取得し,また私立・公立学校の教員として巣立っていきました。皆さんも,しっかりと準備し努力していけば,教育現場で活躍する頼れる教員として社会へ羽ばたいていけることでしょう。