フォーミュラカープロジェクト
どんな内容?
「フォーミュラカープロジェクト」は講義ではなく,学生と教員が協力して目標の達成を目指す「プロジェクト」として実施されているものです。
数多くの大学が参加する「学生フォーミュラ」というイベントがあります。このイベントでは各大学がオリジナルのフォーミュラカーを設計・製作し,競い合っています。審査では走行性能はもちろん,安全性や製作コスト,設計方針やデザインなどさまざまな観点から評価が行われます。フォーミュラカープロジェクトはこの学生フォーミュラへの参加のため,有志が集まってフォーミュラカーを設計・製作するプロジェクトです。
特徴は?
「より高い成績を残せるマシンを作る」という目標に向け,コンセプトの決定,製作に向けたスケジュール管理,3D-CADによる車体の設計,機械工作・溶接,組み上げ,試運転まで,実際に企業で行われているものづくりと同様の過程を経験し,その難しさと面白さを体験することができます。座学だけではわからないスケジュール調整の難しさや機械工作のちょっとしたコツ,設計におけるマージンの取り方など,何かを作り上げるなかで初めて実感できる出来事にあふれた活動は,かけがえのない思い出になるだけでなく,自身の能力を大きく成長させてくれます。
図1. 学生フォーミュラ大会の様子。マシンの安全性や製造コスト,設計におけるコンセプトなどが厳しく審査されたあと,実走行試験が行われます。
どんな進路につながる?
「実際に一つの成果物を設計し作り上げた」という経験は,製造業を目指すうえで大きなアドバンテージになります。企業での設計では何が求められるのか,どういった点に目を向ける必要があるのかといったことを自らの経験として身につけられますので,製造業を目指す学生にはぜひ参加してもらいたいプロジェクトです。