物理学系の学生が「天文学に関する技術シンポジウム2023」で研究発表を行いました
2024年1月18日(木)〜19日(金)に国立天文台三鷹キャンパスで開催された「天文学に関する技術シンポジウム2023」で、物理学系4年生(2024年3月卒業)の山口慎太郎さん(天文学研究室)が研究発表を行いました。
技術シンポジウムでは、口頭発表を行いました。国立天文台をはじめとした技術者が集まり、議論や意見交換をする場です。
研究発表タイトル:太陽黒点データアーカイブの活用
発表内容:太陽黒点データを例に、観測データのアーカイブ化に関して議論した。 宇宙のタイムスケールと人類のタイムスケールを比較したとき、人類が観測したデータは非常に少ない。貴重な観測データを散逸させないためには、アーカイブ化が必要である。観測が行われた場所、日時、関与した研究者などの情報を残すことが重要であり、例えば太陽の画像だけを残しても、当時の詳細な記録がなければその意味は薄れてしまう。一方、デジタルデータだけではなく、実際のフィルムや乾板などのデータを残す努力も必要である。黒点スケッチの観測用紙も同様に、論文などになっている当時の解析方法を再現することができる。しかし、このようなアナログデータの保管には保存スペースの確保、適切な環境整備などの問題が発生する。これらの問題に対処し、効果的な保存方法を検討する必要がある。