機械工学系 山崎 芳昭研究室では、地震災害等で倒壊家屋の瓦礫の下に残された被災者の発見補助やプラントなどの危険箇所でのバルブ開閉操作をする目的で、遠隔操縦型のレスキューロボットとロボットアームを研究開発しています。
2021年10月6日(水)から開催された「World Robot Summit 2020 福島大会」の「インフラ・災害対応カテゴリー 災害対応標準性能評価チャレンジ」部門の審査を通過し、学生6名と指導教員で大会に参加しました。決勝進出の上位3チームには残れませんでしたが、奨励賞を受賞し12月に賞状と賞牌をいただきました。
SDGsや脱炭素社会を実現できるクリーンエネルギーとして、水素燃料が注目されています。
機械工学系4年生 池田 武史さん(齊藤 剛研究室)は、卒業研究で水素を燃焼させ、エンジンを稼働させることに成功しました。この実験では、エンジン燃焼室でレーザー光線によるプラズマを発生させます。発生したプラズマに水素を反応させてピストンを動かすことで動力を得ることができます。エンジンは、ガソリンでも動く市販のものですが、水素を燃料に稼働させることに成功しました。
■池田さんの話
新型コロナウイルス感染症によって、研究が中断した状態で4年生を迎え、毎日8時から21時までエンジンの稼働実験に取り組みました。所属する燃焼工学研究室では、これまで気体燃焼によるエンジン稼働の実績はなく、指導教員や研究室OBの助言を受けながら、ガソリン燃料用のエンジン制御プログラムを修正する段階からのスタートでした。
初めて水素燃料でエンジンが動いたのは12月の夜のこと。製作開始当初の不安と、製作過程の苦労が大きかっただけ、エンジンが回った際の達成感はひとしおでした。
今後は水素エンジンが稼働した際のデータをまとめ、卒業研究として発表する予定です。
2021年12月11日(土)、工学院大学にてハイブリッド形式で開催された「電力システム技術東京私学連合ブランチ 学生発表会」で、電気電子工学系4年生7名が研究発表を行い、近藤 大芽さん(石田 隆張研究室)が優秀発表賞を受賞しました。
この研究発表会は電力システム関連の研究に携わる、関東地区の工学院大学、芝浦工業大学、東海大学、日本工業大学、明星大学、サレジオ工業高等専門学校の学生を対象に、卒業研究の中間報告として研究内容を公開し、その内容の議論、同世代の学生同士の交流という貴重な経験を積んでもらうために、毎年この時期に電気学会東京支部より援助をうけて開催されています。
発表者・発表タイトル
伊庭 健二研究室
石田 隆張研究室
教職科目「中等教育実習指導」および「中等教育実習B」(理工学部総合理工学科 和田 薫 特任教授担当)を受講している理工学部の3・4年生を対象に、八王子市立高尾山学園校長の黒沢 正明 先生をお招きして、不登校支援についての講義を実施しました。
高尾山学園は、「不登校の児童・生徒のための体験型学校」として、2004年4月に開校した八王子市の公立の小・中一貫校で、教育課程を特別に組める不登校特例校(教育課程特例校)です。不登校の生徒が通いやすいよう、勉強方法や内容を一人一人に対応して工夫するなどの配慮があり、体験的な学習や集団活動の機会を多く取り入れて社会性を養うなど、自信を持って学校に登校できることを目指した、先進的プログラムを多く取り入れています。
今回の授業は、理工学部の学生が、不登校の実態を把握・分析した上で実施されている様々な支援について、理解を深めることができる有意義な時間になりました。
2021年10月29日(金)、建築学系(齊藤 哲也研究室)の3・4年生10名が、科目「プロジェクト6」の一環で神奈川県足柄下郡箱根町の建築物および自然環境を見学しました。
この見学を通じて、箱根の自然景観を保護しつつ自然にとけこむ建築、自然を生かした空間構成など、「自然との共生」という理念について学ぶことができました。
見学した建築物
教職科目「理科教育法」(理工学部総合理工学科 和田 薫 特任教授担当)では、2021年11月6日(土)、理工学部3・4年生15名が中学生の実習補助者(インタープリター)として西東京市立柳沢中学校での理科の公開授業に参加し、解剖実習の準備および実験のアドバイスをしました。
和田特任教授は、柳沢中学校で実施される海洋教育に関して企画アドバイザーを務めており、カリキュラムマネジメント推進の立場から大学や専門機関との連携を担っています。
今年度は能登里海教育研究所 浦田 慎 先生とオンラインでつながり、浦田先生の指導を受けながら中学2年生がイカの解剖実習を実施しました。能登で漁獲されたイカを触り、初めは慣れない手つきだった生徒たちも、本学学生の補助を受けることで、一人一匹のイカの解剖をやり遂げることができました。
理工学部の理科教員養成では、実際の学校活動に参加し、具体的な体験活動を通して、将来の教員としての実践的な理科授業力を、学校連携を通して育成していく計画です。
2021年11月8日(月)~10日(水)、コロナ禍のためにオンラインにて開催された日本機械学会・流体工学部門企画「第19回流れの夢コンテスト」に、「プロジェクト6」の受講生(機械工学系 流体工学研究室3年生6名)が参加し「一樹賞」を受賞しました。(全国から3作品がエントリー)
本学の「一樹賞」受賞は2年連続4回目です。
『魅せる!流れの美しさ』をテーマにコンテストが開催され、応募作品の中から、最も総合評価の高い作品を「最優秀賞」、ユニークな発想で見る人に感動を与えた作品を「一樹賞」、その次に総合評価の高い作品を「優秀賞」として表彰されます。(各賞1作品ずつ)
■本学参加チーム
【チーム名:プーさんファミリー】一樹賞受賞
作品タイトル: 昇り龍
概要:炎を回転させて発生する火炎旋風にホウ酸などを混ぜ、色の変化を観察したり、煙を回転させて発生する渦の仕組みについて実験しました。
参加学生:田中 実(チームリーダー)、青山 聖、赤井 俊哉、児玉 朋矢、棚井 優太、山中 嶺
2021年10月28日(木)、教職科目「理科教育法 2」および「環境教育論」(理工学部総合理工学科 和田 薫 特任教授担当)の受講生(理工学部と教育学部の2・3 年生23名)を対象に、小中学校でSDGsプログラムを実施する際の実習補助者(インタープリター)の事前学習を実施しました。
和田特任教授は、高尾 599 ミュージアムおよび高尾ビジターセンターと連携し、八王子市内の中学校にて生物多様性の学習を支援しています。今回の実習では、SDGsの目標の一つである「陸の豊かさを守ろう」をテーマに、高尾山における生物多様性の授業実施を想定して行いました。 当日は、高尾 599 ミュージアムで高尾山の動植物に関する動画や動植物標本を見学した後、高尾山の尾根道にてムササビの食痕のついた葉や枝を採集、観察しました。登頂後、山頂の高尾ビジターセンターで動植物の共生をテーマとした講義を受けることで、小中学校での指導者に向けた実践的経験を積むことができました。
2021年10月20日(水)放送のテレビ朝日「報道ステーション」内の気象情報コーナーに物理学系 枡本 晴希さんが撮影したオリオン座流星群の観測動画が使用されました。枡本さんは天文系の小野寺 幸子研究室に所属しており、自身のTwitterに赤外線カメラで撮影した星空の様子を定期的に投稿していました。今回の動画はTwitterに投稿された動画の一つで、テレビ朝日のスタッフの目に留まり、報道される運びとなりました。
該当動画(枡本さんのTwitterより):
2021年8月24日(火)~9月2日(木)、オンラインにて開催(静的審査)された「第19回 学生フォーミュラ日本大会2021」に機械工学系の学生を中心に構成される「明星大学フォーミュラカープロジェクト(STAR2021)」(4年生6名、3年生8名)が参加しました。結果は全62チーム中総合順位が43位でした。
本プロジェクトが始動した際は、感染症対策として大学に通学することができず、先輩から知識や製作技術の引継ぎが思うようにできませんでした。また、2020年度の学生フォーミュラ日本大会も中止になり、大会に臨む経験値が少ない中での挑戦でした。
今年度は動的審査出場をチームの目標として、設計・製作の工程を見直し、設計・製作にかかる時間の削減に注力しました。今年度の大会では動的審査は中止となりましたが全ての静的審査に参加することができ、日本自動車工業会会長賞を受賞(全62チーム中29チームが受賞)。動的審査は中止でしたが、静的審査に向けて書類作成を経験できたことは来年以降の本プロジェクトに繋がっていくと考えています。
関連資料