2011年3月3日(木)から5日(土)に開催された表記研究発表会において理工学部総合理工学科建築学系 4年(2010年度卒業生)岩佐知博君(立道郁生研究室)が「若手優秀研究報告賞」を受賞し,賞状と副賞を贈呈されました(3月28日発表)。
研究タイトルは,
「S1タイプ学校体育館の耐震診断データに基づく靱性指標F値に関する調査」です。
今回の震災でも注目されている学校体育館の耐震性能に関する研究内容と,プレゼンテーションの分かりやすさが評価されたものです。日本建築学会関東支部のホームページはhttp://news-sv.aij.or.jp/kanto/
このたびの地震により甚大な災害に遭われた皆さまに、衷心よりお見舞い申し上げます。
未曽有の東北地方太平洋沖地震/津波による大自然災害下にある東日本は、地震、津波そして原子力発電所事故の三重苦に直面しています。この災害に立ち向かい復興するためには、理工学部において学ぶ諸君が、卒業後に各専門分野を駆使して臨まねばなりません。
さて、創立者・児玉九十先生が1964年4月に開学した明星大学は、単なる学問技術の練磨をもって満足することなく、科学する心をもった道義心の強い技術者の養成を行い、国際的に貢献する心構えをもって国内外で活躍できる技術者となれる人を育成することを目的に、理工学部5学科(物理学、化学、機械工学、電気工学、土木工学)により設立されています。理工学部は近年の社会情勢に基づき2010年度より1学科6学系(物理学、生命科学・化学、機械工学、電気電子工学、建築学、環境・生態学)体制に改組しています。その教育体制は、技術立国日本を支える理工系人材を幅広く育てるため、基礎学力を徹底して身につけるとともに幅広い理工系の基礎専門教育を通じて自己目標を見出し、専門分野の特定ができるよう系統化されています。
その教育システムは、“学びの火をつけるための教育”を行い、あわせて問題発見・解決の能力を育成するため、6学系を融合した学系横断型の実験実習ならびにプロジェクト科目を配し、さらには各学系の専門分野においても体験教育を通じた知的好奇心を刺激するカリキュラムを構成しています。このような教育システムを有する本学で学ぶことを通じて、さらには建学の精神である 1.和の精神を基にした教育、2.心のこもった手塩にかける教育、3.校訓「健康・真面目・努力」、4.世界に貢献する人の育成 を通じて、自らの持ち味を発揮する将来の目標を定めて下さい。
学ぶとは誠実を胸に刻むことです。
新入生諸君は卒業まで切磋琢磨し、生きがいある人生を送れるよう、人々の幸福に役立つ道を見つけて、その道において自分の人生を設計し、多くの問題に直面している社会に貢献できる尊い人になって頂きたい。
2011年4月1日
理工学部長
濱口 和洋