2018年9月25日(火)、理工学部では今年夏のオープンキャンパスにスタッフとして参加した学生を集め、意見交換会を実施しました。
在学生相談担当や実験補助担当など、それぞれの役割からオープンキャンパスを振り返り、来年度のオープンキャンパスに向けて理工学部の魅力をより強くアピールできる取り組みを学生目線から提案してもらいました。
参加学生(以下6名)
藤田 海(物理学系)、西村 恵那(機械工学系)、奥山 侑祐(電気電子工学系)、木村 樹奈(電気電子工学系)、押田 朋子(建築学系)、深瀨 和也(環境科学系)
2018年9月19日(水)~21日(金)、台湾 台南市にある国立成功大学(National Cheng Kung University)にて第18回国際スターリングエンジン会議が開催され、機械工学専攻 博士前期課程2年生 森 裕太さんが研究発表しました。今年の国際スターリングエンジン会議ではバイオマス燃焼エンジン発電、家庭用スターリングエンジン発電機、小形冷凍機、熱音響機器などに関する研究が71件発表されました。
研究発表タイトル:Effect of expander shape on cooling characteristics by using a model pulse tube refrigerator
発表者:森 裕太
発表内容:大気圧空気を作動ガスとしたモデルパルス管冷凍機を対象に、各種膨張器形状の冷凍性能への影響を実験的に調べるとともに、サイクルシミュレーションによる冷凍性能の予測並びにCFDによる膨張器内の流れ解析を行い、L字型膨張器の優位性を確認しました。
2018年8月20日(月)、イギリス ロンドン ホリデイ・イン ウエンブリーパークで開催されたICAFDA 2018 : 20th International Conference on Applications of Fluid Dynamics and Aerodynamics, London, United Kingdom August 20 – 21, 2018(主催:World Academy of Science, Engineering and Technology)において、機械工学専攻 博士前期課程 2年生 森山 雄太さんと山崎 剛さん(流体工学研究室)が共同で研究口頭発表しました。この国際会議では、先進国のみならず開発途上国の研究者も参加して、科学技術分野を含む多分野の研究発表が行われています。
研究発表のタイトル:
“Aerodynamic Devices Development for Model Aircraft Control and Wind-Driven Bicycle”
Yuta Moriyama, Tsuyoshi Yamazaki, Etsuo Morishita, Meisei University, Japan
(模型航空機操舵と風推進自転車用の空力デバイス開発)
発表者:森山 雄太、山崎 剛
発表内容:プラズマアクチュエータによる模型航空機の操舵力を、荷重センサを用いて非定常計測を行った測定実験(森山 雄太)と、ウエルズタービン内装の自転車輪の横風による自由回転を測定して、推力増加に利用しようとする(山崎 剛)、二つの空力デバイス実験に関する結果について報告しました。
2018年9月5日(水)スペイン バルセロナ ジッチェスにおいて開催された、Elsevierが運営するECT2018 :The Tenth International Conference on Engineering Computational Technology 2018において機械工学系 森下 悦生常勤教授が研究発表しました。
研究発表のタイトル
“A mathematical model for a laminar spiral flow to approximate fire whirl”
E. Morishita*, I. Kumagai, K. Onodera, R. Kubota, Y. Moriyama, T. Yamazaki
Meisei University, Japan
(火炎旋風を模擬した層流旋回流れの数学モデル)
発表者:森下 悦生
発表内容:二つの透明な半円筒を偏心させて机上に置き、底の部分にアルコールや蚊取り線香を置くと、ミニ竜巻のような上昇旋回流が観察され、火炎旋風と呼ばれています。本研究では、中心に線状加熱源のある簡易モデルで近似すると、流れの解析解が得られることを示しています。
なお火炎旋風は本学 機械工学系 熊谷 一郎教授が学内プロジェクトや学外のサイエンスアウトリーチの活動において、日頃机上実演で紹介されている非常に興味深い現象です。
関連リンク
ECT2018について
2018年9月12日(水)~14日(金)環境システム学専攻(櫻井 達也研究室)の学生3名(博士前期課程2年生2名、学部4年生1名)が九州大学 筑紫キャンパスにて開催された「第59回大気環境学会年会」で研究発表しました。なお、博士前期課程2年 吉岡 実里さんが「学生・若手口頭発表賞」を受賞しました。
研究発表タイトル:「Oxの生成及び循環の立体構造把握とそのモデル再現に関する研究」
発表者:吉岡 実里(学生・若手口頭発表賞受賞)
発表内容:Ox(光化学オキシダント:光化学スモッグの原因物質)高濃度のメカニズムを解明するため、ゾンデという測定器を気球に付けて飛ばし、その結果とシュミレーションモデルを用いてメカニズムの解明に取り組んできました。今回は 2017年の夏季に実施したゾンデ観測のデータをもとに、使用したシミュレーションモデルの再現性評価と精度向上に向けた研究について発表しました。
研究発表タイトル:「地熱発電所建設に係る環境影響評価のためのRANSモデル適用可能性検討」
発表者:辻本 優一郎
発表内容:これまでの地熱発電設備を建築する際の環境影響評価では、一般的に風洞実験による予測が行われてきました。現在は時間的・経済的コストがかかる風洞実験に代わり、新たに数値計算モデルが開発され今日も環境影響評価に適用されています。本研究ではさらなる期間およびコスト削減を目指し、Reynolds Averaged Navier-Stokesを用いて風洞実験に代用できるか検証・妥当性の確認を行った結果を発表しました。
研究発表タイトル:「二次粒子のモデル再現性に対するNH3排出構造の不確実性」
発表者:伊藤 美羽
発表内容:PM2.5の構成成分には、酸性ガスのSO2及びNOxや、アルカリガスのNH3が大気中で化学反応を起こして二次的に生成されるものがあります。国内では、酸性ガスの大気中濃度には環境基準が設けられており、全国的に常時監視されています。その一方で、アルカリ性ガスのNH3は、それ自体が大気汚染物質ではないことから環境基準も監視体制も存在していません。本研究ではこのNH3に着目し、観測とシミュレーション解析からその動態解析を行いました。
建築学系2、3年生の科目「ワークショップ」は、制作作品のアイディアの立案から材料の加工、組み立て、展示までを学生が主体となって行い、共同作業の中でコミュニケーション能力の向上と問題発見・解決能力を養い、ものづくりの面白さを学ぶことを目的とした授業です。
今年度は15名(3年生2名(アドバイザーとして参加)、2年生13名)の学生がプラスチックダンボールを使って「規則と不規則」をコンセプトに大きな作品を制作しました。六角形という規則的な平面形から、大小の三角形を構成するように組み合わせていますが、それぞれの面に現れる形は不規則的で、見る角度によって違う空間を見せてくれます。
明星大学日野校30号館1階に展示してありますので、ぜひご覧ください。(展示期間は2018年9月中旬~11月中旬を予定)
関連資料
「不 規則 な六角形」について
2018年9月4日(火)~9月6日(木)、東京大学工学部にて開催された「第20回日本感性工学会大会」で、理工学研究科 電気工学専攻 博士前期課程1年生 田名網 那由多さん(林 実研究室)が研究発表しました。
この学会は、電気電子工学をはじめ、情報処理・人間工学・認知科学・脳科学・デザイン学などの諸領域にわたる学際的研究に対応し、幅広い学問領域を融合して、感性工学という新しい科学技術を展開しています。
学生にとっては多分野の方々との議論と情報交換する良い機会にもなりました。
研究発表のタイトル:「感情音声における特徴ベクトルの分析」
発表者:田名網 那由多、林 実
発表内容:感情音声に含まれる音響物理特徴量の分析において、音声コーパスから特徴ベクトルを抽出、学習、分類を行い、感情と結びつきの強い特徴量を割り出しました。
その結果、「喜び」「怒り」「悲しみ」及び「平静」の感情識別において重要度が高い特徴ベクトル(次元数18)を割り出すことができました。
2018年9月5日(水)~9月8日(土)、北海道大学 工学部(北海道札幌市)にて開催された「平成30年電気学会 電子・情報・システム部門大会」で、電気電子工学系 4年生 柴 悠香子さん(石田 隆張研究室)、樋上 隼さん(石田 隆張研究室)、菊地 輝さん(嶋 好博研究室)、本藤 春樹さん(嶋 好博研究室)が研究発表(学生ポスター発表)しました。
この部門大会は、電子材料・デバイス、光・量子デバイス、電子回路、通信、システム、情報処理、知覚情報、生体医工学など幅広い分野の研究に携わるメンバーが一堂に会する貴重な場であると共に、学生にとっては少し離れた分野の動向に関する知識や情報を収集する良い機会にもなりました(講演435件)。
研究発表のタイトルと発表者:
・「ホームドアの設置で変化する駅ホーム上の旅客人流シミュレーション」
柴 悠香子、樋上 隼、五十嵐優人、石田隆張
・「ステレオカメラを用いた深層学習型照度推定の検討」
樋上 隼、柴 悠香子、五十嵐優人、石田隆張
・「奥行き画像を用いた人物の動線検出」
菊地 輝、大根田良明、大森結希、石井健太、嶋 好博
・「ハフ変換を用いた車載カメラからの車線検出」
本藤春樹、田中利弥、大森結希、嶋 好博
2018年8月31日(金)、東京電機大学(東京千住キャンパス)で開催された「学生研究発表会~学会本格デビューに向けた、学生のための発表会~」で電気電子工学系4年生8名が研究発表を行い、五十嵐 優人さん(石田 隆張研究室)が優秀発表賞を受賞しました。
この研究発表会は学生向けに、プレゼンテーションスキルの習得、同世代の学生同士の交流などの貴重な経験を積んでもらうために、より多くの発表の機会を提供することを目的として、電気学会東京支部にて毎年開催されています。
■石田 隆張研究室
研究発表タイトル:「トルクセンサを用いたフィードフォワード制御方法の開発と評価」
発表者:五十嵐 優人(優秀発表賞受賞)
発表内容:需要が高まってきている電動アシスト自転車のモータ駆動時のアシスト効率を改善するために、路面状態・自転車をこぐ人の状態をセンシングしたフィードフォワード制御を研究しています。本発表ではセンシングの際の誤差が制御にどれだけ影響を及ぼすかの評価を、実機を用いて測定した結果について報告しました。
研究発表タイトル:「ホームドアの設置で変化する駅ホーム上の旅客人流シミュレーション」
発表者:柴 悠香子
■伊庭 健二研究室
研究発表タイトル:「不確実な再生可能電源に対する送電計画の検討」
発表者:城山 智吉
■星野 勉研究室
研究発表タイトル:「永久磁石同期電動機の励磁損を考慮した定常特性」
発表者:土橋 宏史
研究発表タイトル:「ライントレース車椅子―操舵信号回路の実装―」
発表者:武田 涼
研究発表タイトル:「超電導素子の温度・電位同時測定装置の極低温下における測定動作試験」
発表者:宮野 将希
研究発表タイトル:「エポキシ樹脂へのCNF 添加量に関する検討」
発表者:大森 智保
研究発表タイトル:「超電導磁気セラピー装置用可撓型冷媒管・電流リードの検討」
発表者:野村 祐一
2018年9月1日(土)~2日(日)、明治大学(中野キャンパス)にて開催された「第23回日本顔学会大会(フォーラム顔学2018)」で、電気電子工学系 4年生 石井 健太さん(嶋 好博研究室)が研究発表(ポスター発表)しました。
この学術大会は、顔に関連した分野の従来の枠組みを超えたネットワークの創造と、研究発表の場となっています(口頭発表19件、ポスター発表21件、特別講演2件、企業展示3件)。主催する日本顔学会の分野は、歯や歯並びを扱う歯学、コンピュータや機械を扱う工学、美容や化粧文化学、眼鏡などを扱う分野、顔の魅力や表情の研究を扱う心理学、さらに、医学、美術解剖学ほかの芸術学・人類学と広範囲に亘っています。
研究発表のタイトル:
「漫画画像における人物識別の一手法」
発表者:
石井 健太、山添 一弘、大森 結希、本藤 春樹、菊地 輝、嶋 好博
研究内容:
漫画画像を対象に、登場人物を自動的に識別する、深層学習をベースにした人物識別方法を考案しました。サンプル画像152枚を対象に人物識別実験を行った結果、漫画主人公の識別について再現率91.1%、適合率93.3%を得ることができました。
写真:
右 会場の前で
左 ポスター発表の様子
下 ポスター発表者に課された研究概要の口頭発表の様子